帝国データバンク札幌支店は、9月の道内企業景気動向調査結果を発表した。新型コロナウイルスの影響で悪化している景気DI(『良い』と回答した企業の割合から『悪い』とした企業の割合を引いた数値)は、前月比1ポイント増の34・4となり、4カ月連続で改善した。ただ、依然として30台の低水準で推移している。業界別では9業界中、運輸・倉庫など4業界で改善、不動産など5業界で悪化した。
全国平均の景気DI(31・6)と比べると、北海道は6カ月連続で上回っている。
業界別の景気DIでは、運輸・倉庫、サービス、卸売、小売の4業界で改善。特に運輸・倉庫は前月比4・9ポイント増の35・8となり、3カ月連続で改善。サービスも飲食店や旅館・ホテルが緩やかながら改善し2・8ポイント増の29・5と2カ月ぶりに改善したが、業界で唯一30を下回っている。
一方、不動産、金融、製造、農・林・水産、建設の5業界は悪化。特に不動産は下落幅が最も大きく、2・9ポイント減の35・2となり、2カ月ぶりに悪化した。
企業の規模別の景気DIは、大企業が0・1ポイント増の35・5、中小企業が1・1ポイント増の34・1と共に4カ月連続で改善。ただ、中小企業のうち小規模企業は1ポイント減の35・3となり、4カ月ぶりに悪化した。大企業と中小企業の格差は1・4ポイントで、前月から1ポイント縮小した。
今後の景気DI見通しでは、「3カ月後」が35・9(前月調査34・8)、「6カ月後」が35・2(同32・5)、「1年後」が37・6(同35・8)と、いずれも前月の見通しを上回った。
企業からは、「政府の景気支援策が下支えとなり、懸念したほどの景気低迷には至っていない」(建材・家具、窯業・土石製品卸売)との声が聞かれる一方、個人消費の低迷を背景に「コロナの影響が深刻化している」(専門商品小売)との指摘も。先行きに関しては、建設業界から公共工事予算を懸念する声も強まっている。
調査は9月15~30日に、道内企業1117社を対象にインターネットで実施。555社から回答を得た(回答率49・7%)。
















