苫小牧ウトナイ小学校(手塚敏校長)の教員が不登校対策や適切な学習環境提供についてまとめた論文が、日本教育公務員弘済会北海道支部が募集する2024年度教育研究論文の学校研究部門で最高賞の特選に選ばれた。市内からの特選受賞は、記録が残る18年度以降初めて。
論文テーマは「誰一人取り残されない、すべての児童に学びが保証された学校づくり」。児童が嫌な事や困り事に遭遇した際、学校が柔軟に対応できる取り組みをまとめた。
いじめの未然防止対策では、「嫌な思いをしたか」を事案の大小に関係なく幅広く集計し、数値を視認化。調査結果を保護者に知らせる「教育支援だより」を配布し、校内、家庭内の双方で異変に気付ける環境づくりを推進した。
不登校対策では、所属クラスで勉強しづらい児童のために「教育支援室」を設置。その日の状態に合わせてマイペースな学習を促す。発達障害などで集団生活が難しい児童がいる場合には「特別支援コーディネーター」が様子を観察し、必要に応じて特別支援教室の活用を保護者に提案するなど、児童に見合った学習環境で能力を引き出せるようにしたという。
12日に同校で表彰式が行われ、論文を執筆した神下哲明主幹教諭らに賞状や副賞10万円が同支部の吉村恭子参事から手渡された。神下主幹教諭は「特選と聞いて驚いた。児童を誰一人取り残さない環境を大人が用意することで、安心できる最適な学びにつなげられたら」と述べた。
同支部は毎年、教育課題に関する実践論文(A4判4枚)を学校や教員から募集し、教育現場の発展に役立てている。論文は「学校研究」と「個人・グループ研究」の2部門あり、学校研究部門には今回40校が応募。8校が特選に選ばれた。特選の論文は同支部発行の広報誌に掲載し、道内各校に配布される。
















