北洋銀行は、2020年道内企業雇用の現状についての調査結果を発表した。新型コロナウイルスの影響で、これまで「人手不足」が続いていた道内の雇用情勢も大きく変化。人員が「過剰」の割合から「不足」の割合を引いた雇用人員判断DIはマイナス39となり、前年調査(マイナス66)から大幅にマイナス幅が縮小した。特にコロナ禍で業績が悪化しているホテル・旅館業は、人手が「不足」から「過剰」に転じた。
労働人口の減少などから雇用人員判断DIは14年以降、マイナス幅が拡大傾向にあった。前年から27ポイントの変化幅は2000年の調査開始以来最大で、DIは13年(マイナス40)の水準に戻った格好。人手不足感は急速に緩和してきている。
業種別では、ホテル・旅館業が前年のマイナス93からプラス19と「過剰」に転じた。建設業はマイナス79(前年マイナス84)と引き続き人手不足感が強いが、食料品はマイナス6(同マイナス55)、木材・木製品はマイナス9(同マイナス58)、運輸業はマイナス46(同マイナス90)と大幅にマイナス幅が縮小。鉄鋼・金属製品・機械のみ前年のマイナス54からマイナス62と不足感が拡大した。
新型コロナの雇用への影響では、約4割が「過不足感に変化があった」と回答。内訳は「過剰となった」が26%で、「不足となった」が14%。「過剰」の業種別では、ホテル・旅館業が89%で最多。以下、食料品(47%)、木材・木製品(43%)、運輸業(42%)の順となった。
企業からは、「急激な売り上げ減少に伴い人員余剰の状態となっている。契約社員は下期以降の要員の見直しを行ったが、正社員についても検討せざるを得ない状況」(都市ホテル)、「コロナ禍のため売り上げが戻らず、人件費をはじめ固定費の削減が課題となっている」(水産加工業)などの声が出ている。
調査は8月下旬~9月中旬に、道内企業685社を対象に実施。393社から回答を得た(回答率57・4%)。
















