ウトナイ湖野生鳥獣保護センターは、釣り糸が絡まったり、釣り針が刺さったりした野鳥が運び込まれていることを受け、釣り人らに注意を呼び掛けている。今年は9月末までに4羽が治療を受けたといい、「ちょっとした心掛けで被害を防ぐことができる」とし、小さな命を守るために協力を求めている。
同センターでは今年に入り、ウミネコとヒヨドリが各1羽、オオセグロカモメ2羽が釣り糸に絡まり衰弱した状態で保護された。いずれも治療後に回復し、自然に返したが、「カモメに釣り糸が絡まっている」などの通報が寄せられることもあるといい、実際にはもっと多くの野鳥が傷ついているとみている。
同様のケースはほぼ毎年確認されており、今年はやや件数が多い傾向。釣り糸が鳥の体に絡まり、食い込むことで傷を負い、化膿(かのう)してしまうほか、体を動かすことや餌を食べることができず衰弱死を招くことも。過去には脚に糸が絡まって水かきが壊死(えし)した水鳥もいたという。釣り針は飲み込むと摘出が難しく、治療できないケースも多い。
同センターの山田智子獣医師は「人がごみを捨てないだけで、鳥の安全な生活環境につながる。多くの人に意識してもらいたい」と話している。
















