文化の秋。苫小牧市内の中学、高校の吹奏楽部や町内会は10、11両日、公共施設の屋内外で演奏会を開いた。演奏者の保護者や地域住民が来場し、美しい音色に耳を傾けた。
迫力あるステージ披露-啓北中吹奏楽部定演
啓北中学校吹奏楽部は10日、市文化会館で第28回定期演奏会を開いた。部員たちが迫力ある演奏を披露し、保護者ら約200人が楽しそうに聴き入った。
部員42人が舞台に立ち、第1部ではディズニー映画「パイレーツオブカリビアン」のテーマ曲や今年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲だった「トイズ・パレード」を演奏。2部では「となりのトトロ」「木星」などを披露した。部長の左近莉和さん(15)は「思うような練習ができず不安でしたが、楽しく弾けた。引退を控え、最後にお客さんの前で演奏できてうれしかった」とほほ笑んだ。
今年は新型コロナウイルス感染症でコンクール中止や部の活動が制限された中での開催。観客は保護者や学校関係者らに限定し、入場の際に記名と検温、手指の消毒や会場の換気も徹底して行われた。
演奏会を手伝いに来た前部長の市橋侑奈さん(15)は「啓北らしい音色ですてきだった」、保護者の中谷聡さん(50)は「息子は家に楽器を持ち帰り、自宅でもたくさん練習していた。この日を迎えられて良かった」と笑顔を見せた。顧問の石岡健教諭は「みんなよくやった」と目を赤くして話した。
秋空の下 「ふれあいコンサート」-住吉泉町内会
苫小牧市の住吉泉町内会(郷路正明会長)は11日、住吉泉町内会館の駐車場で「ふれあいコンサート」を開いた。地域住民ら約70人が、秋空の下でクラリネットと打楽器カホンの音色を楽しんだ。
毎年恒例の「文化祭」の催し。市内在住のクラリネット奏者の黒岩真美さん(44)と、夫で苫小牧東高校教諭の松田啓史さん(51)が、楽器の紹介などをしながら「赤とんぼ」「情熱大陸」「津軽海峡・冬景色」など計17曲を披露した。来場者は目をつぶって聴き入り、1曲1曲を堪能していた。
楽器の音色に引かれて訪れた市内住吉町の女性(48)は「天気も良く、すてきな演奏を楽しませてもらった」と笑顔を見せていた。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、同町内会では例年会館内で行っている文化祭の演芸や手品のステージ発表を、今年は屋外コンサートにした。
コロナ禍でも力強い演奏-苫西高吹奏楽部
苫小牧西高校吹奏楽部は11日、第34回定期演奏会を苫小牧市民会館で開いた。市民ら約500人が、部員52人の練習成果を満喫した。
第1部では「海」を題材にした「SEA OF WISDOM~知恵を持つ海~」や「潮煙」など4曲を演奏。第2部では、メドレー「GO WEST!2020」を部員らで考えた振りを付けて奏で、会場を盛り上げた。
第3部では各楽器のソロパートを楽しめる「故郷の空」や、ディズニーアニメの名曲「リトル・マーメイド」など4曲を力強く披露した。
孫の演奏を聞きに来た市内澄川町の三上悦子さん(73)は「新型コロナウイルスで大変な状況の中、よく練習を頑張ったと思う」とステージに感動していた。
今年の定演は感染症の流行を踏まえ、事前予約制にして来場者を制限したほか、検温や手指消毒などの感染対策を徹底した。





















