苫小牧市柏木町在住の佐久間良一さん(70)が2010年に自費出版したエッセー「オムツをはいたネコ」が電子書籍となり、インターネット上で販売されている。下半身に障害を負った飼い猫の「ネコさん」と暮らした16年間をつづったノンフィクションで、佐久間さんは「ぜひ多くの人や子どもたちに読んでほしい」と話している。
佐久間さんの愛猫、ネコさんは、30年以上前に知人からもらい受けたオス。人懐こく、やんちゃな猫だったが、飼い始めてから1年ほどたったある日、不慮の事故で背骨と右後ろ足を骨折。排せつと歩行に障害が残ったが、16年の生涯を精いっぱいに生き抜いた。
佐久間さんは1995年、苫小牧民報のコラム「ゆのみ」にネコさんへの思いをしたためた。その後、動物虐待が大きな社会問題となり、市内でも虐待事案が発生したことから、「動物の命について考えてもらうきっかけになれば」と本の出版を決意。コラムに加筆して2010年11月、文芸社から自費出版した。
それから10年がたった今年、東京都内の出版社22世紀アートの働き掛けで電子書籍化し、タイトルを「オムツをはいた猫 猫さんが虹の橋を渡るまでの16年間」に改めた。ネコさんとの出合いや事故に遭ったときの様子、時に悩み時に笑いながら過ごした日々を飾らない言葉でつづった内容は、紙の本と同じだ。
佐久間さんは電子化で「手に取ってもらいやすくなったのでは」と笑顔で語り、「動物虐待はなくなっていない。命の重さと同時にプラス思考で生きることの大切さを、ネコさんから感じてほしい」と願いを込めた。
同書はインターネット通販サイト「amazon(アマゾン)」で「Kindle(キンドル)版=電子書籍」として販売。1冊600円。購入方法や読み方の問い合わせは22世紀アート 電話03(5941)9774。



















