主体性育む安全な遊び場に 厚真町こども園つみき オリジナルの園庭作り

主体性育む安全な遊び場に 厚真町こども園つみき オリジナルの園庭作り
園庭の整備に汗を流す職員と保護者ら

 厚真町こども園つみき(油谷諭園長)が今年度から4カ年計画で園庭の保育環境整備を進めている。園児の主体性を養い、安心安全かつ自由に遊べる園庭を目指す。同園の職員や保護者らが1級建築士や保育環境研究といった専門のアドバイスを受けながら、オリジナルの園庭を作り上げていく。

 活動は4カ年計画で今年6月にワークショップ形式でスタート。1級建築士で子ども環境アドバイザーを務める井上寿さん、保育環境研究家で「おおぞら教育研究所」代表の木村歩美さんらが取り組みに協力している。

 今年度3回目となった今月11日には職員や保護者、町教育委員会の職員合わせた20人ほどが参加し、2班に分かれて作業。ブルドーザーを用意して築山を高くしたほか、古タイヤや木材を使って園庭に駆けっこなどの特設コースを作った。

 その傍らで、別の班は胆振東部地震の被災木を活用したウッドデッキやお店屋さんごっこを想定したミニ屋台などを手作り。電動工具を使ってねじを打ち込んだり、角に丸みを加えるなどオリジナルの遊具作りに取り掛かった。

 今後は2メートルほどの「ロープ渡り」や3メートルある「チャレンジタワー」などアスレチック遊具も完成させる予定。来年度以降、活動の日数を増やすなどして園庭の充実を図っていく。

 木村さんは「変化に富んだ、大人が安心して子どものチャレンジを見ていられる環境にしていく」と構想を語り、油谷園長は「震災後の日常を取り戻すために、規制なく自由に遊べる園庭を作りたい」と意気込む。

 同園のように、ワークショップや職員の研修を行いながら継続的な保育環境整備に取り組んでいる園は全国に複数あり、東胆振では苫小牧市のあけの保育園や安平町のおいわけ子ども園などがある。

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