北海道アイヌ協会(大川勝理事長)は、11月7日に白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)で「第33回アイヌ民族文化祭2020」を開催する。幕末の蝦夷地(北海道)調査を通じてアイヌ民族と深く交流した松浦武四郎(1818~88年)に関する紙芝居や講演、古式舞踊などのプログラムを組み、アイヌ文化や多文化共生の意義を発信する。
アイヌ民族文化祭は毎年、道内各地で開催しているが、今年は白老町で開業したアイヌ文化発信拠点ウポポイを会場に設定。北海道の名付け親として知られる松浦武四郎と、アイヌ民族の関わりなどを伝えるプログラムを企画した。
武四郎関連の催しとしては、東京都在住の紙芝居師・三橋とら氏による「紙芝居武四郎物語」を上演。蝦夷地調査を通じてアイヌ民族の暮らしや文化を記録した武四郎の生涯を伝える。また、北海道博物館の三浦泰之学芸主幹が「アイヌ民族と松浦武四郎」をテーマに講演する。
このほか、白老民族芸能保存会、帯広カムイトウウポポ保存会、平取アイヌ文化保存会は古式舞踊を披露。札幌医科大学客員教授の大島直行氏の「アイヌ文化と縄文文化の関係を考える」と題した講演もある。
開催時間は午後1時から4時半で、参加費は無料。新型コロナウイルス対策で定員は150人とし、事前の申し込みが必要。申し込み、問い合わせは北海道アイヌ協会 電話011(221)0462。定員に達した段階で締め切る。詳細は同協会のホームページで紹介している。

















