苫小牧市しらかば町のデイサービス施設「宅老所昭ちゃん家(しょうちゃんち)」は15日、認知症や要介護認定を受ける同施設の利用者がホールスタッフとして接客などをする「なまら注文をまちがえる喫茶店」を初めて開催した。利用者は失敗しながらも、客を笑顔で迎えて対応した。
3人の利用者が、感染を予防するマスクやフェースシールドを着用してホールへ。客に名前を尋ね、飲料と軽食のメニューが書かれた用紙に注文品の個数などを記入。ワゴンなどに載せて運び、「お待たせしました」と商品を提供した。注文を何度も聞いてしまうなどの失敗はあったが、訪れた15人の客は優しく見守り、サービスを受けた。
別室では、施設が借りている市内北光町の畑で利用者が育てた野菜や、手作りのマスクを販売するバザーを開いた。台所で準備したりバザーで販売した人も含めると約10人が店で活動し、「昭ちゃん家」を運営する合同会社しろいケアの宮下博己代表は「マニュアル通りにいかず想定外のことも多かったが、自己判断で行動できていた」と評価。「利用者の皆さんが楽しみながら取り組むことが大切」と話した。
この取り組みは、注文を取るスタッフがみんな認知症という東京都の「注文をまちがえる料理店」をヒントに、利用者の自立支援を進める手立てとして昨年12月ごろ発案した。地域住民の協力で空き家を無料で借り受け、3月に開店を予定したが、コロナ禍で延期していた。
















