安平町追分白樺の旧鉄道資料館で保存管理している特急用ディーゼル気動車「キハ183―220号機」が18日、一日限定でお目見えした。国鉄時代から30年以上にわたって道内を走った車両を一目見ようと、町内外から多くの鉄道ファンらが駆け付け、その雄姿を目に焼き付けた。
キハ183系を活用したまちづくりを促進する有志でつくる団体「あびら鉄道交流推進協会」(通称おおぞら会)が企画。キハ183系は2017年に運用を終えたが、北海道鉄道観光資源研究会(札幌市)がインターネットで出資を募る「クラウドファンディング」(CF)で1386万円を集め、JR北海道から2両を取得。町が管理を引き継ぎ、214号機を道の駅で展示している。もう1両の220号機は非公開だったため、要望や問い合わせが多数あった。
新型コロナウイルスの影響を踏まえ、今回はCFの出資者と町民限定の公開だったが、約80人の鉄道ファンらが訪れ、迫力満点の車両をカメラなどに収めた。神奈川県在住の川口浩司さん(48)は「ちょうど北海道を旅行していた。エンジンを動かすところなど貴重な場面を見られてよかった」と満足げだった。
おおぞら会の矢野友宏事務局長は「町や近隣住民の理解を頂きながら、また公開できるように考えていきたい」と話していた。

















