安平町は、2018年9月に発生した胆振東部地震の土砂崩れ対策工事に伴う損害賠償で、58万4000円を町民に支払うことを決めた。町民は、地震で被災してリフォーム工事を行ったものの、町の対策工事が原因で床に不具合が生じたと訴えていた。
町によると、震災後、町民が住んでいた自宅の周辺が土砂崩れの恐れがあるとして今月末まで対策工事を実施。町民はみなし仮設住宅で暮らしながらリフォームをしていたが、床の損壊に気付き、期間が重なっている対策工事が原因ではないかと町に相談していた。
町は調査の結果、対策工事の影響ではないとしたが、これを不服とした町民が今年8月、床の損壊は対策工事の震動が原因として損害賠償を請求。町はリフォームにより外壁を改築するという情報を見逃したほか、対策工事完了後に家屋調査ができなくなったことや顧問弁護士からの助言も踏まえ、応急修理代金を支払うことで和解に至った。
16日に開かれた町議会臨時会に関連議案を提出し、成立している。

















