白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)の中核施設・国立アイヌ民族博物館(佐々木史郎館長)は、ニュースレター「ANUANU(アヌアヌ)」を創刊した。年4回発行の季刊誌とし、同博物館の事業や話題を提供する。
ニュースレターは、アイヌ文化の展示や調査研究に特化した国内初の国立博物館として、7月に開業したアイヌ民族博物館の取り組みを紹介するために発行。創刊号=A4判8ページ・カラー印刷=では、ウポポイや博物館の設立経緯、常設の基本展示室や開催中の特別展「私たちが受け継ぐ文化~アイヌ文化を未来へつなぐ」の見どころ、科学分析装置を活用した収蔵資料調査の成果などを載せている。
春、夏、秋、冬の季節ごとに発行し、基本展示室の注目ポイントや展示資料、調査研究活動の話題など最新の情報を掲載する。
創刊号は3000部印刷し、各地の博物館や図書館、関係機関などに配布した。同博物館は「アイヌ文化の優れたデザイン力や精神性、さらに世界のさまざまな文化も紹介するバラエティー豊かな誌面を作っていきたい」としている。
タイトルの「アヌアヌ」は、アイヌ語で「もしもし」という意味。多くの人にアイヌ民族の歴史や文化を聞いていただきたい―との思いを込めて名付けたという。

















