東胆振でシカとの衝突事故多発、10、11月は特に注意

東胆振でシカとの衝突事故多発、10、11月は特に注意
道路脇に多数出没しているエゾシカ=苫小牧の緑ケ丘公園

 エゾシカが原因の交通事故が東胆振地方で多発している。苫小牧署によると、今年1~9月の管内(東胆振1市4町)での発生件数は前年同期比約1・1倍の187件。過去5年間で最も多かった昨年を上回るペースとなっている。同署は「10~11月はエゾシカの活動範囲が広がる」と強調。「ドライバーはスピードを落として運転を」と注意を呼び掛けている。

 同署によると、エゾシカとの衝突を避けようとして他の車とぶつかるなど、エゾシカが絡む管内の交通事故は2015年195件、16年202件、17年259件、18年302件、19年351件と増加の一途をたどっている。全道の警察署別でも17年以降3年連続で最も多く、今年も6月時点で最多。

 幸い、ドライバーや同乗者が死亡したり、重傷を負ったりする重大事故はほとんど起きていないが、一歩間違えれば多重衝突などに発展する可能性もある。

 今年1~9月の管内の市町村別発生件数は、苫小牧市が109件と全体の6割近くを占めた。次いで白老町28件、厚真町と安平町がいずれも17件、むかわ町は16件だった。

 エゾシカ絡みの交通事故は一年のうちで秋口が最も多く、特に午後6~8時に多発。苫小牧市内では国道276号沿いの高丘地区や、同36号沿いの植苗地区など市街地に近い山林地域での発生が多いという。同署は「市内は道路幅が広くて速度が出やすく飛ばす人が多い。シカが突然出てきても対応できない。事故防止策はスピードダウンしかない」と話す。

 国道を管理する室蘭開発建設部苫小牧道路事務所も、事故防止対策として市内の道路脇の除草作業を行い、見通しを良くした。同建設部が作成した胆振・日高管内の国道の事故多発地点を図示した「エゾシカ衝突注意マップ」も同管内の道の駅などで配布し、注意喚起を行っている。

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