北海道経済産業局は、11月の道内経済概況を発表した。総括判断は「一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに持ち直している」とし、2カ月連続で据え置いた。主要項目別では、生産活動など6項目は前月から判断を据え置いたが、公共工事を下方修正した。
9月の経済指標を中心として、10月以降の企業・団体へのヒアリングを加味して判断した。先行きについては「国際経済の動向等を十分注視する必要がある」と指摘している。
生産活動は2カ月連続で「一進一退ながら弱含みとなっている」と判断した。9月の鉱工業生産は前月比0.8%増と4カ月ぶりに上昇したが、前年同月比では8.5%減と4カ月連続で低下している。業種別では、化学・石油石炭製品工業など5業種で低下。窯業・土石製品工業、輸送機械工業、電気機械工業など8業種が上昇している。
個人消費も3カ月連続で「改善の動きに足踏みがみられる」と判断した。9月の個人消費はコンビニエンスストア、家電大型専門店、新車販売が前年を下回り、百貨店など他の4業態は前年を上回った。企業からは「高級ブランドの商品や化粧品がインバウンド(訪日客)向けに好調で売り上げをけん引した。前年より気温が低く、秋物の衣料品などの売り上げが伸長した」(百貨店)などの声が寄せられた。
観光は引き続き「改善している」と判断した。9月の来道客数が前年同月比4.3%増と、2カ月連続で前年を上回ったため。道内外国人入国者数も同37.2%増となり、27カ月連続で前年を上回っている。ヒアリングでは「9月中旬にスポーツイベントが実施され、選手や関係者など多くの方が開催日前後に宿泊し、宿泊施設はほぼ満室となった」(観光協会)との声が上がっている。
公共工事は、前月の「増加した」から「減少した」へ下方修正した。判断の引き下げは3カ月ぶり。9月の公共工事請負金額が前年同月比9.4%減と3カ月ぶりに前年を下回ったため。国、道、市町村とも前年を下回っている。
住宅建設、民間設備投資、雇用動向の3項目の判断は前月から据え置いた。
















