2018年9月の胆振東部地震で発生した土砂崩れなど、山林被害の復旧について話し合う「胆振東部森林再生・林業復興連絡会議」が22日、厚真町総合福祉センターで開かれた。進捗(しんちょく)状況を報告し、昨年4月に策定した「被災森林再生に向けた対応方針」の改正について意見を交わした。
道によると、対応方針ではこれまで、緊急性の高い林地崩壊箇所の治山施設設置などを進め、措置を取らない森林に関して被害木の整理をしつつ、植林等の実証実験をしてきた。その一方、震災により崩壊した約4300ヘクタールのうち、被害木整理は27ヘクタール、植栽は5ヘクタール程度にとどまっており、効率的な森林造成、復旧に向けた全体像を明確にすることが課題となっていた。
道はこれまでの復旧状況を踏まえ、被災森林の再生に向けた復旧計画作成の指針となる概要や被害状況をはじめ、崩壊した箇所に応じた復旧手法、森林再生の進め方、ロードマップなどを対応方針に盛り込む考え。改正案は来年3月までに提示し、4月以降、森林所有者等の意向確認を行い、優先的に復旧を進める地域を検討していく。

















