競走馬生産「確かな目を持っていた] 橋本善吉さん悼む 安平

競走馬生産「確かな目を持っていた] 橋本善吉さん悼む 安平

 19日に96歳で逝去した安平町早来守田の橋本牧場会長、橋本善吉氏は、中央競馬で8戦無敗の記録を立てた名馬マルゼンスキーで名をとどろかせ、道内外の各界に幅広い人脈を築いた。1992年アルベールビル冬季五輪のスピードスケート競技で銅メダルを獲得した現五輪相の橋本聖子参院議員の父親としても知られ、地域からは惜しむ声が聞かれた。

 橋本善吉氏は60年ごろに橋本牧場を開業した。経営を継いだ長男の善一さん(66)は「豪快な性格で、周りからは涼しい人と思われていたのでは。親子としては理解し合っていたし、仕事は任せてくれていた」と振り返る。馬生産に関しては「遺伝した方が良いこと、悪いことを見極める確かな目を持っていた」と話した。

 軽種馬の関連では北海道馬主会の会長を長く務め、親交のあった人からは「馬に関して、精力的な人だった」との評も。さらに昨年まで、北海道ホルスタイン農業協同組合の理事を40年以上務めるなど、酪農の発展にも尽力した。

 善吉氏と自身が子どもの頃から親交があった元町議会議長の佐藤進さん(75)は「付き合いの良い人で友達は多かったのでは。うちにはよく目をかけてくれた」としのんだ。

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