相談しやすい環境づくりを 教員向けLGBT研修会 教育研究所

相談しやすい環境づくりを 教員向けLGBT研修会 教育研究所
LGBTへの理解を深めるため開催された研修会

 
 苫小牧市教育研究所は20日、市内小中学校の教職員を対象に、同性愛者や性同一性障害など性的少数者(LGBT)について学ぶ研修会を市教育・福祉センターで開いた。当事者団体「にじいろほっかいどう」の事務局長で、自身も同性愛者の国見亮佑さん(45)が講師を務め、教育現場での児童・生徒への配慮について「当事者が相談しやすい環境をつくることが必要」と強調した。

 国見さんは道内公立学校の現役教員。研修会では「LGB」はレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、「T」は生物学的な性別と違う性別を自認するトランスジェンダーを意味することを解説。このほかアセクシュアル(無性愛者)や性別の自認のないXジェンダーなどを挙げ、性の多様性を説明した。
 その上で、性的少数者が病気扱いされた歴史に触れ「1990年に世界保健機関(WHO)は同性愛は病気ではないと決定した。しかし差別や偏見は残っている」と指摘。自分の悩みを誰にも相談できない子どもがいることから、「学校にいる全ての人にとって居心地のいい環境をつくることが大切」と児童・生徒の学校生活に配慮が必要なことを訴えた。

 支援の在り方として▽本人や家族の意向を尊重した上で、組織的な対応や当事者団体と連携するのが望ましい▽敬称の「さん」への統一や男女混合名簿の導入▽啓発ポスターや関連書籍を見える場所に置き、学校がLGBTに向き合っていることを知らせる―などを例示した。

 研修会は、学校で当事者の児童・生徒を支援する必要性の高まりから、教職員の理解を深めるため開催され、市内から54人が出席した。同研究所がLGBTの研修会を開くのは初めて。

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