まちの魅力 実践で学ぶ 白老町 観光ガイド人材養成講座

ヨコスト湿原の自然環境について解説するガイド人材養成講座の受講者(右)

 観光ガイドの人材を養成する白老町の講座の受講者が24日、町内各所でガイドを行う実践編に臨んだ。

 講座は、苫小牧駒沢大学客員教授の岡田路明氏が講師を務める「アイヌ文化」、中村博物学研究所の中村斎氏が講師の「歴史」、ゆうふつ原野自然情報センターの村井雅之氏が指導する「自然」の3コースを用意し、8月29日に開始。各コースを合わせて町内外の49人が受講し、座学や屋外実習の日程をこなしてきた。

 学習成果を披露する24日は、受講者が他の受講者を相手に、ポロト自然休養林や町役場周辺などでガイドを実践。このうち自然コースの受講者は、ヨコスト湿原で自然環境について解説した。

 湿原の景観の素晴らしさを伝えた同町石山の加藤公章さん(67)は「今後、観光客に白老の自然の豊かさを知ってもらうガイド活動に挑みたい」と張り切っていた。講座は11月10日の修了式で終わる。

 講座は、白老で開業した民族共生象徴空間(ウポポイ)を地域の観光振興に生かすため、昨年度に引き続き町が企画した。受講した人たちに今後、町のアイヌ文化や歴史、自然などの観光スポットの案内役を務めてもらう考えだ。

 事業を受託したJTBの担当者は「白老旅行の商品開発の際、ガイド人材の活用を考えていきたい」と話した。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る