在札幌米国総領事館のアンドリュー・リー総領事が27日、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)を視察し、北海道の先住民族アイヌの文化に触れた。
リー総領事は、体験交流ホールで伝統舞踊を鑑賞した後、国立アイヌ民族博物館を見学。佐々木史郎館長の案内で、文様を施した伝統的な衣服や暮らしの道具、祭具といった展示資料の数々を見て回った。釧路管内厚岸町で見つかった全長6メートルの外洋船「イタオマチプ」など貴重な資料に足を止めながら、アイヌ民族の営みや歴史に関心を寄せていた。
視察後、リー総領事は「多文化社会を誇る米国出身者として、ウポポイが示す多様性への尊重をうれしく思う。外国語サポートもあり、海外からの訪問者がウポポイでの経験をより享受できる」とし、「現在も続くアイヌ文化は日本社会の重要な部分を担っており、在任期間中、さらに学びたい」と話した。

















