東京都八王子市の市民グループ「八王子千人同心旧交会」のメンバー4人が28日、苫小牧市を訪れ、市美術博物館で開催中の企画展「八王子千人同心と蝦夷地」を見学した。蝦夷地(現在の北海道)の開拓と警備に当たった千人同心の隊長、原半左衛門が白糠(現釧路管内白糠町)で奉納した仏具を中心とする貴重な資料を熱心に観覧した。
「旧交会」は千人同心の末裔(まつえい)らで結成。郷土の歴史研究や記録に取り組むほか、江戸時代後期に勇払で亡くなった隊員らの墓参のため、メンバーが数年おきに苫小牧を訪れている。
今年は千人同心が勇払に移住してから220年に当たるとして、同館が企画展を計画。旧交会もメンバー所有の資料を貸し出すなど協力してきたことから、開催期間に合わせて苫小牧を訪問する予定を立てていたという。
一行の関心を特に引いたのは、近年になって釧路市の寺で発見され、本邦初公開となった原半左衛門ゆかりの仏具「鰐口(わにぐち)」。メンバーたちは学芸員の佐藤麻莉さんの解説を聞きながら、目を凝らしてじっくりと見詰めていた。
粟澤裕さん(85)は「今回はとても貴重な資料も見ることができて何より。千人同心の品が北海道の皆さんに大切にしてもらっているのも、非常にうれしい」と語った。
企画展は12月13日まで。観覧料一般300円、高大生200円。
















