プロ野球ドラフト会議で、千葉ロッテマリーンズから4位で指名を受けたむかわ町出身の河村説人投手(23)=星槎道都大―白樺学園高―鵡川中=が故郷に凱旋(がいせん)した。30日午前、町役場で竹中喜之町長に喜びを報告し、「むかわ町に明るいニュースを届けたい」と決意を語った。
29日に球団関係者が大学を訪れ、指名あいさつを受けた後、実家のあるむかわ町に帰ってきた。黒のスーツ姿で町役場を表敬訪問した河村投手は、指名から4日がたった今の心境について、「指名されたうれしさと安心した気持ち」と笑顔を見せた。
2年前の胆振東部地震で古里が大きな被害に遭うなど「暗いニュースが続いていた中で、一つの明るい話題になれば」と話し、「1軍で投げる姿を見せることが元気の源になると思う。それをモチベーションにして頑張りたい」と意気込んだ。
竹中町長は「驚心動魄(はく)」(人を心の底から深く感動させること)という言葉を贈り、「ワクワクドキドキするような選手になってほしい」と激励。「一日も早く千葉ロッテのファンの皆さんに名前を覚えてもらい、むかわの子どもたちにも河村さんを目指してもらえるように頑張って。ビッグに輝いてください」とエールを送った。
河村投手はこの後、「自分と千葉ロッテの応援をよろしくお願いします」「町に明るいニュースを届けられるように頑張ります」と役場庁舎内をあいさつして回った。
町では河村投手を祝福する張り紙のほか、町教育委員会の動画投稿サイト「ユーチューブ」でインタビューも公開。今後さらに、応援ムードを高めていく考えだ。

















