漁業振興や課題解決に尽力、苫漁協・長山専務理事が死去

漁業振興や課題解決に尽力、苫漁協・長山専務理事が死去
苫小牧の漁業振興に尽力した長山さん(苫小牧漁協提供)

 苫小牧漁業協同組合の専務理事、長山和雄さんが28日に急逝し、市内の関係者が衝撃を受けている。長山さんは経営手腕を買われ、2013年5月に根室から招聘(しょうへい)され、4期にわたり漁業振興に尽力。今月まで病身を押して勤務し続け、関係者は「マグロのように働き続けた人だった」としのんでいる。

 長山さんは根室出身。根室管内歯舞漁協で信用部長や指導部長など、同落石漁協で専務理事を務め、13年5月から4期にわたり現職。12年に発覚した苫小牧港・西港漁港区の違法建築物問題の解決、漁港区将来ビジョンの策定、屋根付き岸壁の実現などに奔走。28日に十二指腸乳頭部がんのため72歳で亡くなった。

 苫小牧漁協の伊藤信孝組合長は「調整にたけ、知識と経験、人脈で課題の解決、漁業の振興など、すべて道筋を付けてくれた。残念でならない」と述べ「完成に向けてもう1期お願いしたばかりだった。中途半端は嫌いだったので、残った者で仕上げていかないと」と前を向いた。

 長山さんは9月中旬に苫小牧市内の病院に入院し、その後は入退院を繰り返しながら、10月7日まで勤務を続けた。同漁協の赤澤一貴総務部長は「どんな難題も『やれない』という言葉がなく、常に『どうやるか』という方。信念の人、仕事が心から好きな人だった」と惜しんだ。

 マルトマ苫小牧卸売の西田浩一社長はほぼ毎朝、長山さんとミーティングの場を設けていたとあり「突然でショックしかない」と肩を落とす。「漁業発展に向けていつも相談させていただき、本当に頼りになる方だった。方向性は一致していたので、遺志を継いで漁業発展に取り組まないと」と話した。

 苫小牧港管理組合の佐々木秀郎専任副管理者も違法建築物問題や屋根付き岸壁整備などで、長山さんと意見交換を重ねてきただけに「長山さんの力で漁協の意見がまとまった」と回顧。「体調が悪いと聞いた後も仕事を続けていた。最後まで前向きな話をしていた」としのんだ。

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