第55回白老町文化祭(町文化団体連絡協議会主催)が10月31日から2日間にわたり、町中央公民館で開かれた。絵画や書、陶芸など町民が制作した作品1142点が並び、来場者が芸術の秋を楽しんだ。
文連協は例年、町文化祭で舞踊などステージ発表もプログラムに用意しているが、今年は新型コロナウイルス感染対策で取りやめ、個人や文化サークルから寄せられた作品の展示にとどめた。
会場の講堂には、高齢者大学書道クラブのメンバーの力作をはじめ、自然の風景などさまざまなモチーフの油絵や日本画、野鳥のカワセミを捉えた写真、美しいアイヌ文様刺しゅう、絵手紙、革工芸品といった作品がずらり。今年から活動しているロシア刺しゅうサークル「ロスピスクラブ」の作品や、トラックや重機を精巧に表現した木工品、乾燥させた花を立体フレームに飾り付けるレカンフラワーなども並び、足を止めて鑑賞する来場者の姿が見られた。
同町石山でレカンフラワー教室を主宰し、文化祭の会場で自身や生徒の作品を飾った水尻美智子さん(75)は「多くの人に花のアートを楽しんでいただけました。会場に展示されている他の作品も、どれも素晴らしいですね」と話した。

















