海外注目の広島県児童、当地に―堀江虎太郎・ホッケー修行

練習に参加して張り切る堀江(手前の中央)=1日、安平町スポーツセンターせいこドーム

 インターネット動画などで海外でも注目される広島県在住の小学生アイスホッケープレーヤー、堀江虎太郎=ほりえ・とらたろう=(8)が来道し、苫小牧市や安平町内で腕を磨いた。1日まで町内で集中的に練習を積み、2~4日には苫小牧で小学生クラブチームの練習などに参加し、ホッケーにどっぷり浸った。

 堀江は5歳の頃、地元のジュニアチームで競技を始めた。以来アイスホッケーに魅了され、海外の指導者が公開しているインターネット動画を見ながら、スキルを磨いてきた。ただ、県内にはスケート施設が少ないほか、通年で練習できる環境もないため、学校の休み期間を利用して北海道にやって来た。

 今回、苫小牧の競技関係者を介して予定を組み、10月31日に来道。2日間にわたって安平町スポーツセンターせいこドームで行われたレッドモンスターズジュニアアイスホッケークラブスポーツ少年団(苫小牧)の氷上練習に参加し、小中学生がいる中で懸命にパックを追い掛けた。また、町内の遠浅地区に住むレッドモンスターズメンバーの自宅でホームステイも体験。週末に苫小牧で開催された王子イーグルスのホームゲームにも足を運び、トップリーグを初めて生で観戦した。

 練習では、ほぼ独学で磨いた類いまれなスキルで上級生にも物おじせず立ち向かった。「(北海道の選手は)思っていたよりもスピードがあったし、ガッツもあった。特に中学生はシュートが強かった」と肌で感じた。何より「うまい人と一緒に練習して楽しかった」。受け入れた小林智紀ヘッドコーチは「ホッケーの頭脳は中学生レベル。素直だし、いい意味で遠慮もしない。うちの子どもたちも刺激になったのでは」と目を細める。

 「将来の夢はNHL(北米アイスホッケーリーグ)選手」と語る堀江君。父の龍太郎さん(41)は「本場の子どもたちのプレーを見せてあげたかったし、高いレベルの中で学ばせてあげたかった。パスをつないでゴールする、ゴーリーに対してどうスコアするかの感覚を磨いてもらえれば」と期待する。

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