苫小牧市出身で札幌市在住の画家山田啓貴さん(42)が5日、母校の苫小牧東小学校(松橋忍校長)を訪れ、西洋の古典絵画技法テンペラに関する授業を行った。市美術博物館のアウトリーチ事業「みゅーじあむinスクール」の一環で、5年生40人が山田さんの解説やテンペラ絵の具作りを通して芸術に興味を深めた。
山田さんはテンペラについて、絵の具の材料や作り方、経年劣化しにくいなどの特徴を説明。モノクロで明暗を表現した上から色を載せる古典絵画の技法についても伝えた。
この後、テンペラ絵の具の作り方を手ほどき。児童たちは、卵と油を混ぜた媒材で粉状の赤色顔料「ベンガラ」を練った。つややかな絵の具があっという間に完成し、「すごい!」と歓声を上げた。
手作り絵の具で画用紙に自由に絵を描くと満足そうな表情を見せ、藤野蕾さん(10)は「絵の具の作り方がよく分かった。とても楽しかったので、また作ってみたい」と目を輝かせた。
同館は子どもたちに創造的な発想を育てることを目指し、小中学校に講師を派遣してワークショップや鑑賞授業を行うアウトリーチ事業を実施している。講師を初めて務めた山田さんは「子どもたちがテンペラに関心を持ってくれて何より」と話していた。
















