女性に対する暴力の根絶を目的とした女性の人権講演会が7日、苫小牧市男女平等参画推進センターで行われた。演題は「依存症になってしまう女性たち~DVや虐待被害を受けたあとに、待ち受けるもの」で、市内の精神医療の現場で働く2人の専門家が、つらい経験によって何かに依存せずにはいられない人の苦しみについて語った。
同センターと、DV被害女性の保護と自立支援に取り組む市内のNPO法人ウィメンズ結の共催。講師は市内植苗の精神科医院「社会医療法人こぶし植苗病院」の精神保健福祉士、今野育美さんと作業療法士、菊地知子さん。
会場には市民ら約50人が集まった。新型コロナウイルスの感染拡大を避けるため、講師2人がいる場所と会場をインターネットでつなぎオンライン形式で実施した。
今野さんらは意欲の低下や対人緊張への対処、不安や悩みからの解放などが背景となって依存症になる人も多いことに触れ、「依存物質はその人にとっての心の松葉づえ」と説明。依存物質を手放した後も、その人がもともと抱えていた生きづらさに目を向けた支援が必要であることを述べた。
また、虐待などを受けて育った人の中には、自分に自尊心を持つことができないまま大人になり、その心の隙間を依存物で埋め合わせようとする人もいることも解説。親との関係の中で負った心の傷に苦しみ続けた依存症の女性3人の事例も紹介した。
















