苫小牧市美術博物館は7日、ミュージアムラボ「蚕(かいこ)のまゆから糸をとってみよう」を館内で開催した。参加した市民11人は慎重な手つきでカイコの繭から糸を作り出し、養蚕が盛んな苫小牧市の姉妹都市、東京・八王子市の産業に理解を深めた。
同館は12月13日まで企画展「八王子千人同心と蝦夷地」を開催中。催しは、養蚕と絹織物産業が盛んで「桑都」と呼ばれる八王子市と苫小牧市とのゆかりを感じてもらおうと企画した。
同館学芸員の佐藤麻莉さんが講師を務め、八王子市の養蚕について説明した。参加者は「一つの繭から出る糸は約1500メートル、着物を作るためには約3000個が必要です」などの解説に感嘆の声を上げていた。
糸作りでは、事前に煮た繭を使用して作業を進めた。煮ると繭を固めるたんぱく質が溶け、ほぐれやすくなることが理由。参加者は繭を歯ブラシでこすり、けば立った部分をつまみ伸ばして糸を取り出した。糸を複数より合わせて「生糸」を作った。
水中で繭を広げて四角い木枠に掛け、乾燥させた「真綿(まわた)」と呼ばれる糸の塊から糸を紡ぐ作業も行った。若草小5年の阿部多香子さん(11)は「繭から糸を引き出すのが難しかった。小さな塊から糸ができるのはすごい」と感心していた。
















