感染の連鎖、全道に拡大 3棟目の宿泊療養施設開設を検討 極めて憂慮すべき状況 知事が定例会見

感染の連鎖、全道に拡大 3棟目の宿泊療養施設開設を検討 極めて憂慮すべき状況 知事が定例会見
「高止まり」する感染状況をデータを示して説明する鈴木知事=13日午後、道庁

 鈴木直道知事は13日の定例記者会見で、道が独自に5段階を定める新型コロナウイルスの「警戒ステージ」を7日に「3」へ引き上げた以降も、感染拡大に歯止めがかからないことについて、「ススキノなどの感染の連鎖が全道に拡大している。極めて憂慮すべき状況」との認識を示した。「ステージ4」への移行に関しては「指標の基準を大きく上回るものと、指標に到達していないものもある。注意深くモニタリングしながら、的確な判断をしていきたい」と述べ、今後の感染動向を慎重に見極める姿勢を示した。

 知事は、ステージ3の取り組みについて「ススキノ地区を対象に営業時間短縮など強い要請を行うとともに疫学調査体制の強化、PCR検査の重点的実施などを集中的に進めている」とした上で、「この対策の効果が現れるまでには一定程度の期間を要する」と説明。民間のデータを基に、地下鉄すすきの駅周辺の午後10時現在の人出は9月1日に比べ、ステージ3へ移行後の今月12日は44%減ったことも明かした。

 北海道医師会と札幌市医師会が12日の記者会見で「道内は第3波に入っている」と指摘したことに関し、「私の認識としては『第1波』は中国由来。『第2波』は欧州の由来で、外から持ち込まれて感染が流行した。今回は海外との往来がない中での流行の波。北海道だけが感染拡大しているのではなく東京や大阪、愛知でも見られる。国として整理する必要がある」と指摘。「私としては『大きな流行の波』が現に生じていると認識し、しっかり対応していきたい」と述べた。

 新規感染者が急増し、無症状・軽症者向けの宿泊療養施設がほぼ満室となり、札幌市が11日から導入した「自宅療養」について、「緊急避難的かつ暫定的な措置」と説明。道としては「今後も入院医療と宿泊療養を原則として取り扱いたい」との姿勢を示した。

 札幌市内で運用中の宿泊療養施設は「アパホテル&リゾート札幌」(南区、670人受け入れ可能)1棟だけだったが、13日から「東横INN札幌すすきの交差点」(中央区、330人受け入れ可能)でも運用を開始。知事は「さらに3棟目の宿泊療養施設の開設も検討している」と明らかにした。

 また、知事は今週末(14、15日)について道民に対して▽体調が悪い場合は外出しない▽新北海道スタイル実践店舗を選ぶ▽ススキノでは深夜、お酒を提供する施設は利用しない▽食事は静かに、会話はマスクを着ける―などを呼び掛けた。

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