日高農業改良普及センター主催の「日胆いちご栽培情報交換会」が10日、新ひだか町公民館で開かれた。日高、胆振地区のイチゴ生産農家や農業団体など63人が参加し、イチゴ栽培の課題や情勢などを話し合った。
道内のイチゴ栽培の取り組み状況などを説明し、日胆地区のイチゴ生産の振興を図るのが目的。道内の四季成りイチゴをめぐる情勢、中国のイチゴ情勢、高設栽培の防除対策、苫東ファームにおける取り組み状況と実証試験結果について、関係機関の担当者らが紹介した。
このうち四季成りイチゴは、日高地区の「すずあかね」が全国でも有数の出荷量。作付け面積も安定している。課題は着色不良や灰色カビ病などが挙げられており、特に着色不良は日照時間との関係などが考えられるという。原因究明の取り組みが進んでいる。
5年前から夫婦でイチゴ農家を営む様似町の柵木聡さん(44)は「白ろう果で悩んでいるところもあり、解決の糸口になれば」と話していた。
情報交換会は日高振興局産業振興部、胆振農業改良普及センター、胆振総合振興局産業振興部が協力した。日胆地区のイチゴ栽培は新規参入者を受け入れて生産拡大を図っており、北海道を代表する産地を形成している。

















