新ひだか町の高静小学校の4年生100人が13日、町内静内目名の河川敷でアイヌの伝統的なサケ漁を見学し、静内真歌のシャクシャイン記念館でサケの加工を体験した。
町のイオル再生事業体験交流事業。小学生にアイヌ文化への理解を深めてもらう。9日と13日に町内5校の4年生(東静内小は3、4年生)を対象に実施した。
13日は曇天で肌寒かったものの、児童たちは「マレク(突きカギ)」を使用してサケを捕獲する様子を河川敷で見学。新ひだか町アイヌ協会の菅原勝吉民族文化専門員らのマレクさばきに歓声が上がった。昔のアイヌの人々は丸木舟でサケ漁を行った。
この後シャクシャイン記念館に移動してサケを加工。目の前でさばかれたサケの心臓や腸などを直接手に取り、サケの特徴などを学習した。
参加した津山亘也(こうや)君は「すごく楽しかった。サケの内臓とかに触れて、なんか不思議な感じがした」、佐藤奈波(ななみ)さんは「初めてサケをさばくのを見て、とても勉強になった」とそれぞれ話した。
菅原専門員は「伝統的なアイヌ文化に触れ、少しでも理解を深めてくれたら」と言い、これからも継続したい考えを示した。

















