北海道、北東北の縄文時代の生活や遺跡・遺物等を紹介する「北の縄文パネル展」が18日、むかわ町道の駅「四季の館」で始まった。館内いこいの広場には道内にある遺跡を紹介するパネルのほか、町内で出土された土器など当時の生活や文化を伝える貴重な資料や品がずらりと並ぶ。関係者は「縄文文化の精神とその奥深い魅力を多くの方に感じてもらえたら」と話している。24日まで。
パネル展は、胆振総合振興局が道内の縄文文化に対する理解を深めてもらおうと、管内各地を回って開催している。北黄金貝塚(伊達市)や入江・高砂貝塚(洞爺湖町)など学術的にも価値の高い遺跡を紹介するパネル31枚を並べた。
また、むかわ町教育委員会が協力し、町内の米原4遺跡や宮戸4遺跡、花岡1遺跡で発掘された土器8点、石やりや石斧、削器、石刀など34点の貴重な遺物を展示している。
同振興局によると、道などが「北海道・北東北の縄文遺跡群」の2021年の世界遺産登録を目指しており、ユネスコに推薦書を提出。現在、ユネスコの諮問機関による審査が行われている。同振興局保健環境部環境生活課の山岸修主査は「世界遺産に選ばれることで各地の縄文遺跡も注目される。むかわ町にも縄文時代の土器があり、世界遺産の存在を身近に感じてもらえるのでは」と期待する。
イベントの開催時間は道の駅が開いている午前10時~午後8時。期間中、新型コロナウイルス感染症対策を講じており、来館者に手指消毒などの協力を呼び掛ける。
問い合わせは、同振興局保健環境部環境生活課 電話0143(24)0780。

















