厚真町が20日、交通死亡事故ゼロ1000日に到達した。町交通安全推進委員会によると、過去の統計では2011年8月18日に1944日の交通死亡事故のない日が続いており、1978年以降ではこれに次ぐ。関係者の地道な取り組みだけではなく、町民全体の安全意識の向上が記録を後押ししている。
町内では2018年2月23日に本郷の道道千歳鵡川線でバスと軽自動車が衝突し、軽自動車を運転していた男性が亡くなった。この事故があった翌日から今月20日で交通死亡事故ゼロ1000日を達成した。
同委員会ではこれまで事故が多発傾向にあった浜厚真の国道235号を中心にパトロールを行ってきたが、同推進員の佐藤照美さん(64)は町民の交通安全に対する意識の変化が大きいとみる。
特に一昨年9月に発生した胆振東部地震以降、「災害復旧工事に伴う大型車両の出入りが増えているなど、震災前後で交通量は格段に増えた。それに伴い、ドライバー一人ひとりの意識が高まっているのでは」と分析。年に数回行う街頭啓発でも地元高校生や企業、団体など参加者が増えており、直近のセーフティーコールには100人を超える人が集まった。
ただ、これから冬を迎えるとあって、凍結路面によるスリップ事故などの多発が予想される。同委員会では「危険箇所を把握して、啓発を促すのぼりを掲げるなど早めの対策を講じていきたい」と気を引き締めた。

















