厚真町の冬の一大スポーツイベント「あつま国際雪上3本引き大会」の実行委員会(池川徹実行委員長)は21日、道内で猛威を振るっている新型コロナウイルスの感染拡大を受け、来年1月17日にかしわ公園野球場(町内本郷)で開催予定だった第14回大会の中止を発表した。先に開かれた理事会で決まった。
毎年行われる雪上3本引きは、1チーム8人で構成し、雪の上にある3本の綱をより多く自陣に引き寄せることを競う、知恵と体力を使ったオリジナルスポーツ。町発祥の冬の競技として2008年にスタートして以来、町を代表する冬のイベントとして定着。年々参加チームが増えており、今年1月の第13回大会には職域やクラブ、サークルなど町内外から過去最多を更新する61チーム約1000人が参戦していた。
関係者によると、当初は開催に向けて準備を進めてきたが、ここにきて道内の新型コロナ感染者が急増。大会の性質上、飛沫防止や選手同士の接触は避けられないため、「1%でも感染の可能性がある状態での開催はできない」と苦渋の決断を下した。
大会の中止は初めて。過去の大会に参加してきた選手たちからは「大会を楽しみにしていたので中止は残念だが、今の状況では仕方ない」との声が相次いだ。同実行委は「新型コロナウイルスの猛威が終息、ワクチンが有効に作用することを期待し、再来年の大会で元気にお会いしたいと思います」としている。

















