のぼりべつクマ牧場(登別市)で、冬の風物詩となっている「とば号」の運行が始まった。寒干しするサケをつるしたゴンドラがロープウエーを行き来し、観光客の目を引いている。
サケを冷たい風にさらして作る「トバ」は、施設で飼育しているヒグマの餌となる。同牧場は、ゴンドラ使用のユニークな寒干し風景を来園者に楽しんでもらおうと、毎年この時期、とば号を運行している。
約20本のサケをつるしたゴンドラは、登別温泉の中心部にあるロープウエー駅と山頂の牧場をつなぐ片道1.2キロをゆっくりと空中移動。23日に東京から友人と訪れた男性(28)は「旅の思い出になりますね」と珍しい光景に目を細め、盛んにスマートフォンのカメラに収めていた。
とば号は来年3月末まで運行し、約200本のトバを作る予定という。

















