CTプラットフォーム創設 解析装置の利用促進へ テクノセンターと室工大が連携

CTプラットフォーム創設 解析装置の利用促進へ テクノセンターと室工大が連携
超微細4次元X線CT解析装置の前で覚書を確認する鴨田館長(左)と河合副学長

 苫小牧市テクノセンター(柏原)と室蘭工業大学(空閑良壽学長)は、互いが所有するX線CT解析装置の利用促進を図る「CTプラットフォーム」を創設した。同センターが来年1月に道内初の先端設備、超微細4次元X線CT解析装置の運用を始めるため、胆振地域で出力の異なるCT装置3台が集積することに着目。同センターの鴨田秀一館長は「連携を密にし、企業支援などに役立てたい」と話す。

 昨年9月に市と同大が結んだ包括連携協定に基づく取り組み。X線CT解析装置は部品などの内部構造を非破壊で観察できる設備で同センターは2013年度、同大は18年度にそれぞれ導入した。同センターはさらに今年度、超微細4次元X線CT解析装置も購入し、来年1月の運用開始を目指す。いずれも国の補助事業で導入したが、出力や得意とする観察対象が異なるため、連携して有効活用を図ることにした。

 例えば同センターの新装置は解像度が0・5ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)、髪の毛の太さの200分の1程度まで断層撮影可能。温度や加重に変化を加えながら内部を観察する4次元解析もできる。一方、同センターの従来装置の解像度は10ミクロン、同大は同0・1ミリ以上で、3台を連携運用すれば観察サイズも小、中、大と幅広く対応できる。

 CTプラットフォーム構築に伴い、地域企業などの技術相談に両者で対応する「技術連携窓口」を開設。互いの設備を補完し合い、解析システムも同一化する。部品などの観察は大きさなどの違いによって同センターまたは同大に持ち込むが、その後の解析についてはどちらでもできるようにする。

 12月15~17日には両施設それぞれで、普及セミナーを予定している。

 20日に同センターで締結式を行い、鴨田館長と同大の河合秀樹副学長が事前調印した覚書を交わした。

 鴨田館長は「全国のどこにもない取り組み。双方が保有する装置の特性、優位性を最大限発揮し、企業の生産活動などを支援したい」と強調。河合副学長は「包括連携がより具体的に加速する。CT装置は日進月歩で幅広い可能性がある」と述べた。

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