「わが町の自慢」動画で世界に 厚真中3年生制作 Facebook内で公開中

「厚真プライドプロジェクト」をPRするトップ画面(提供)

 厚真中学校(阿部隆之校長)の3年生が、ふるさと教育の一環で町内の農家や店舗をPRする動画を作成した。動画は「Atsuma Pride Project(厚真プライドプロジェクト)」としてインターネット交流サイト・Facebook(フェイスブック)内で公開。中学生が地元の魅力を世界に発信する新たなチャレンジとして注目される。

 地域の魅力を探求し、発信する活動を通じて自らのキャリア育成につなげるのが狙い。今年度から始まった。8月下旬から本格的に始動し、町内の専門家から撮影機器の操作や上手に撮るこつ、編集のノウハウなどを学んだほか、町教育委員会の協力を得て取材活動を展開してきた。

 今回、同校の取り組みに協力したのは、土居ハスカップ農園、池野農場、かまた木炭、堀田農園、パン工房Chillin’(チリン)の5事業所。それぞれグループに分かれ、販売する商品ができる過程の一部や生産者のこだわりなどを2分~2分20秒の動画にまとめ、今月15日から公開している。

 視聴者の反応は上々だ。人気のバロメーターになる「いいね!」の登録が25日時点で292人、動画再生数は5本合わせて約1万5000回を数える。学級担任の阿部雄太教諭(31)は「限られた時間の中で良い物を作ろうと、生徒が一生懸命になっていた」と振り返り、「今後の人生において、厚真町に住んでいた、あるいは住んでいることに誇りを持つきっかけになれば」と話す。

 阿部校長は「一つ一つ手探りで前例のないことに挑戦した。大きな意味があったと思う」と評価し、「今後、子どもたちが厚真を離れても将来戻ってきたり、厚真を応援するような関係人口を増やしたりする取り組みにつながれば」と期待した。

 動画はフェイスブック「Atsuma Pride Project」で検索できる。

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