苫小牧市ウトナイ北在住の保木誠さん(69)が、オリジナルCD「おじいさんのオルゴール」3作品を完成させた。腎疾患を患い闘病生活を送る中、体調の衰えや友人の相次ぐ死を受け、音楽作品を残して旅立ちたいと2018年に終活の一つとして制作を決意。「やっと作業が終わった」と出来上がった作品を手に笑顔を見せている。
保木さんは高校卒業後、編曲家を夢見て東京都の芸能プロダクションに入社。仕事の傍ら、プロの編曲家に楽譜の添削をしてもらい、知識を身に付けた。しかし、翌年に若年性糖尿病を患い退職。2年間の静養後、道内で小中学校の事務職員として1998年まで勤務した。現在は治療に専念中で、週3回の人工透析を行わなくてはならず、日々、視力や聴力の低下とも闘っている。
完成したのは▽21のこどもの歌▽クラシック編▽クリスマスソング編―の3作品。
「21の―」は、保木さんが既存の詩にメロディーを付け、80年代に発表した21の楽曲を収録。パソコンの音楽編集ソフトを使ってオルゴール化した。画面上で虫眼鏡を使いながら、一音一音を入力せねばならず、1曲を仕上げるのに1カ月以上かかることもあった。
「クラシック編」はバッハやブラームスなど、旋律が複雑な12曲を収録。作業が大変で、制作に1年近くを費やしたという。「クリスマスソング編」は2年前に天国へ旅立った愛犬を思い、犬の鳴き声を加えてアレンジした「そりすべり」など6曲を収めた。
保木さんは「すべての曲に思い入れがあり、かわいいわが子のようなものだ」と完成の喜びをかみしめる。ジャケットのデザインや封入する解説などは妻の千寿子さん(64)が手掛け、各100枚ずつ自主制作した。
12月中旬にインターネット上に専用サイト(zkm-ohji@outlook.com)を開設し、1枚1200円で販売も行う。
















