苫小牧市は25日、道南バス(室蘭市)が今年度内導入を計画中のバスロケーションシステム(バスロケ)の設置費用について、室蘭、伊達、登別の3市と連携して支援する方針を示した。スマートフォンなどでバスの運行状況をリアルタイムに把握できるシステムで、新型コロナウイルスの流行で乗客の減少が続く路線バスの利便性向上を後押しする狙い。苫小牧市は12月3日に開会する市議会定例会に、関連経費約2200万円を盛り込んだ2020年度一般会計補正予算案を提出する。
バスロケは、市が年度内の策定を目指す公共交通計画の議論でも、安心で便利な交通サービスを提供する観点から導入の必要性が指摘されていた。
4市が負担するのは、バスの各車両に搭載するGPS(全地球測位システム)機器や関連の管理システムなどの設置費用。総額は5385万円となる見込み。運用後のランニングコストを道南バスが持つことで合意した。市総合政策部は、自治体が連携して支援するのは珍しいとしている。
背景には、4市の路線バスなどの運行が同じ道南バスだったため、一括して進めることで導入経費節約のメリットがあった。さらに、胆振日高管内の官民連携組織「北海道新幹線×nittan(日胆)地域戦略会議」の構成メンバーで長年、活動を共にしてきたことも大きかったという。
市が提出する補正予算案には、バスロケ導入関連経費1896万円に加え、政府が推進するICT(情報通信技術)などを生かした次世代型公共交通体系「MaaS(マース)」の実証事業検討業務に300万円も計上。バス利用者の現状分析や新たな交通インフラの実証試験に向けた検討に入り、苫小牧版MaaSの構築を見据えている。
岩倉博文市長は25日の記者会見で、「(公共交通対策の)共通の課題を、連携によって少しでも前に進めたい」と力を込めた。
















