映画「一粒の麦」を上映 山田火砂子監督が思い語る

映画「一粒の麦」を上映 山田火砂子監督が思い語る
映画上映前の舞台あいさつに臨む山田監督

 映画「一粒の麦 荻野吟子の生涯」の上映会が23日、苫小牧市文化交流センターで開かれた。日本人女性として初めて医師国家試験に合格した明治時代の女性、荻野吟子(1851~1913年)の一生を追った作品。上映に当たり山田火砂子監督(88)が、映画に込めた男女平等参画社会への思いを語った。

 東京の現代ぷろだくしょんが、自社制作した作品を上映した。

 荻野吟子は17歳で結婚するも、夫から性病をうつされて離婚。医師を志して国家試験に合格すると、東京で医院を開業し、志方之善と結婚後は北海道に渡った。晩年は東京に戻り、治療に当たった。

 映画は、最初の結婚から亡くなるまでの波乱万丈の人生を描いた内容。若村麻由美が主演を務め、山本耕史、賀来千香子、柄本明、佐野史郎らが出演した。女性医師の前例はないと医師国家試験の受験を断られても諦めず、関係者らに粘り強く働き掛け、自分が進む道を自ら切り開いた姿などが描かれ、会場は深い感動に包まれた。

 山田監督は「男尊女卑の時代に強く生きた女性の姿を描くことができた」と説明。日本では今も女性医師の割合が経済協力開発機構(OECD)の中で最も少ないことに触れ、「今も決して男女平等ではない」と指摘した。国内の女性解放運動の先陣を切った矢嶋楫子を主人公にする次回作への制作意欲も語った。

 同作の上映会は2021年1月17日、千歳市民文化センター(北ガス文化ホール)でも開かれる。上映は午前10時半と午後2時からの2回。

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