厚真町とヤマト運輸 住民サービス向上へ包括連携協定 高齢者見守りや災害時物資輸送も

厚真町とヤマト運輸 住民サービス向上へ包括連携協定 高齢者見守りや災害時物資輸送も
協定書を手にする(左から)宮坂町長、北川千歳主管支店長、松本日高西支店長

 厚真町は27日、ヤマト運輸と地域の活性化と住民サービスの向上を目的とした包括連携と災害時における物資の緊急・救援輸送に関する協定を結んだ。同日、町総合福祉センターで締結式が行われ、宮坂尚市朗町長と同社の北川淳也千歳主管支店長、松本伸一日高西支店長が協定書を交わした。

 同社は2018年9月に発生した胆振東部地震の際に、救援物資の輸送・管理の面で町を支援。今回の連携を機に日頃から配達業務などを通じた高齢者の見守り活動をはじめ、新型コロナウイルスによる新しい生活様式に伴う消費者ニーズを捉えたセミナーを検討。また、災害時には物資の緊急・救援輸送などを円滑に行う―としており、有事を想定した防災訓練にも携わっていく考えだ。

 セレモニーで北川支店長は「お互いが持ち合わせる情報を組み合わせたサービスを展開していく。協定を通じて、一緒に形あるものをつくっていきたい」と意欲を示した。宮坂町長は「これから備蓄の在り方を含め、地域の防災計画を見直していく」とし、住民サービスにおいても「さらに進歩的な対応をしていただき、安くて、迅速で、納得していただける物流システムを整えてくれることを期待している」と話した。

 同社の道内自治体との包括連携協定は厚真町が34例目。胆振管内では苫小牧市や白老町、むかわ町が協定を結んでいる。

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