道内外の動植物の専門家らでつくる環境影響調査検証会は2日までに、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の国への認定申請について、道に見送りの判断を貫くよう求める意見書を提出した。苫小牧市が候補地と想定する植苗地区で行った環境影響調査報告書に対し、生息するエゾヒグマの検証が不十分などの理由を挙げている。
検証会は、石城謙吉・北海道大学名誉教授と青井俊樹・岩手大学名誉教授、村井雅之・ゆうふつ原野自然情報センター主宰、前田菜穂子・ヒグマ学習センター代表の4人で構成。市が6月に公表した環境影響調査報告書の中で、エゾヒグマに関する検証結果を重点的に精査したという。
前田さんが2日、苫小牧市役所で記者会見を開いた。前田さんは、IR候補地近くでヒグマの足跡が確認されている上、遺伝子の由来が異なるヒグマが交流していた研究結果も示し、野生動物にとって貴重な自然環境だと強調。市の報告書にはヒグマに関する記述が少ないと指摘した。同会はこれらを踏まえ、国への申請を見送った鈴木知事の判断を評価し、「今後も貫いてほしい」と求めている。
















