90歳の卒寿を迎えてなおスポーツ施設に毎日通い、レッスンを楽しむ女性がいる。苫小牧市日新町在住の佐々木カツさん(90)。若い頃、”大の運動嫌い”だった佐々木さんがアブロス日新温水プールに通い始めたのは80歳を過ぎてから。新型コロナウイルスの影響で同プールが長期休館した際、運動はただの老化防止ではなく生きがいだと痛感した。佐々木さんは「何歳になっても続けたい」と笑顔で語った。
佐々木さんは日曜日を除く週6日、同プールに足を運ぶ。ゆっくりと体をほぐすピラティス、ストレッチ、音楽に合わせて体を動かすズンバ、エアロビクス、ヨガ、筋肉トレーニング―。多彩なメニューの中から毎日2種類程度のレッスンに参加する。抜群の柔軟性と体力の持ち主で、深い前屈もお手の物。速いテンポで進むズンバでも、若い参加者に後れを取ることなく軽快なステップを踏む。
関東地方に長く住んでいたが、75歳の頃、苫小牧に移住した。高齢者対象の保健指導を受けた際、飲食物の飲み込みや階段の昇降がスムーズにできないことを指摘され、「このままでは一気に老いてしまう」と一念発起。豊川コミュニティセンターの運動教室に通い始めた。
徐々に運動が楽しくなってきた佐々木さんは、川沿町のヨガ教室にも通うように。さらに80歳の頃、「もっと体を動かしたい」と自宅近くの同プールを訪れ、フィットネスジムやスタジオレッスンを利用するようになったという。
最初は「老いないように」と軽い気持ちで始めた運動が、いつしか生きがいになった。同プールの休館が続いた今春、「家にこもっていたら、あっという間に体が弱ってしまって驚いた。やっぱり体を動かすのは大事」と佐々木さんは話す。
年齢を重ね、ほんのわずかだが体力の衰えを感じる場面も出てきた。それでも「私はまだまだ元気です」と笑顔がはじける。「若い頃は、自分が運動好きになるとは思ってもみなかった。これからも、いろんなレッスンに挑戦したい」と意欲を見せた。
















