北海道らしいIRに コロナ後見据えた構想 道議会予算特別委 苫小牧市の報告精査へ 集中対策期間延長 来年1月15日まで

北海道らしいIRに コロナ後見据えた構想 道議会予算特別委 苫小牧市の報告精査へ 集中対策期間延長 来年1月15日まで
北海道らしいIRコンセプトの構築に取り組む姿勢を示した鈴木知事(右)=9日午後6時15分ごろ、道議会議事堂・第1委員会室

 鈴木直道知事は、9日の道議会予算特別委員会の総括質疑で、カジノを含む国際リゾート施設(IR)について「今後も、ポストコロナ期における大規模会議の運営や誘致、本道の価値や交通ネットワークを最大限生かした送客機能など、道内経済の活性化の在り方について具体的に整理を行う」と述べ、北海道らしいIRコンセプトの構築に向け計画的に取り組む姿勢を示した。佐藤禎洋氏(自民党・道民会議)の質問に答えた。

 佐藤氏は、IR誘致に向けた課題について改めて質問。知事は「誘致の取り組みを進めていくためには、自然環境への対応やインフラ対応のほか、MICE(マイス、国際会議場)を含む施設運営の在り方、全道への波及効果、社会的影響対策がある」と説明。さらに「新型コロナウイルスの感染症が拡大したことによる影響などが、整理すべき重要な課題である」との認識を示した。

 また、佐藤氏は苫小牧市が3日の定例市議会で、IRに関する取り組み状況を報告し「候補地特定に係る課題は全て解決した。申請に進むかどうかは知事の英断に期待したい」と岩倉博文市長が述べたことについての、受け止めをただした。

 知事は「道では次期『北海道観光のくにづくり行動計画』の中間取りまとめ案で、ポストコロナ期を見据えた新たなインバウンド(訪日外国人旅行者)の取り込み方策の一つとしてIRを位置付けた」と強調。植苗地区を候補地とする苫小牧市の取り組み状況については、「これまで実施した調査を踏まえ、自然環境への影響対策などに対する市としての考えを取りまとめ、市議会において議論されているものと認識している」と説明。今後については苫小牧市の報告内容の説明を受け、確認・精査するほか、「国内外の感染症の状況も踏まえた施設機能の在り方や、IRの効果などを盛り込んだ北海道らしいIRのコンセプトを構築し、国の動向を注視しつつ、具体的な事業構想につなげていく」との姿勢を示した。

 また、佐藤氏は、新型コロナウイルス感染防止対策として11日までとしていた道の「集中対策期間」の今後の進め方や出口戦略についても質問。

 知事は「道内の新規感染者数は依然として高い水準にあり、ここで力を弱めることにより病床の逼迫(ひっぱく)を招くことは、何としても回避しなければならない」と述べ、道民に対する感染への注意喚起は年末年始の対応を追加し来年1月15日まで約1カ月延長する方針を示した。札幌市内の接待を伴う飲食店への休業要請などは12月25日まで2週間延長する方針。「その間の感染者数の減少や病床の負荷の低下などを見極め、その動きが確かなものとなったかどうかを確認し、その後の対応を検討していきたい」と述べた。

 道は10日午後に開く対策本部会議で新たな対策を正式に決定する。複数の医療機関でクラスター(感染者集団)が発生して医療提供体制が逼迫する旭川市については25日までの2週間、感染リスクを回避できない場合、旭川市民に不要不急の外出自粛を要請する。

 この日の予算特別委は、予定より4時間45分遅れて午後5時45分にスタート。佐藤氏のほか、藤川雅司(民主・道民連合)、菅原和忠(同)、赤根広介(北海道結志会)、田中英樹(公明党)、宮川潤(共産党)の各氏が総括質疑を行った。

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