苫小牧市議会の厚生委員会(宇多春美委員長)が9日開かれ、北光町のアパートで幼児の遺体が見つかった死体遺棄事件をめぐって質疑が行われた。議員が事実関係の説明を求めたが、市は個人情報保護と警察の捜査を理由に事実上ゼロ回答。議員からは「これでは議論にならない」など疑問の声が相次ぎ、市は公判後の検証と再発防止策の構築を約束した。
委員会で市は事件を報告案件としなかったため、議員が「その他の事項」で質問した。委員長を除く全6人の委員が質問したが、市は「個人名が報道され、事実関係は警察が捜査中。個人情報を申し上げることは差し控える」と述べ、相談の有無や支援の経過などの説明に応じなかった。
議員は「市がどのように関わったか、示されなければ議論できない」など不満の声を上げたが、市は市情報公開条例で個人情報の「通常他人に知られたくないもの」は非開示情報としているとし、「存否を答えるだけで不開示情報を開示することになる」と理解を求めた。
このため議員も「一般論」と前置きし、市の対応などをただす一幕も。虐待が疑われる案件で通報を受けた場合、市は「処理しないことは決してない。係内で受理会議を開き、調査方針を決め、原則48時間以内に児童の安全確認を行う」などと強調した。
桜田智恵美健康こども部長は「尊い命が失われたことは市としても悲しい事案でとても遺憾」と述べ、「事実が明白になったときに検証し、今後このようなことが起こらないよう、どのようなことができるか考えたい」と強調した。
















