市内医療機関でインフルのワクチン不足 コロナとの同時流行懸念で接種希望者急増

市内医療機関でインフルのワクチン不足
コロナとの同時流行懸念で接種希望者急増

 苫小牧市内の医療機関でインフルエンザワクチン不足が相次いでいる。今年は新型コロナウイルス感染症との同時流行を懸念し、予防接種の希望者が急増。一方で供給量は微増にとどまっているため、11月以降は多くの医療機関で不足や在庫なしの状態が続いている。幸い今季はインフルエンザの患者数がまだゼロだが、市内の医療機関や市、市医師会には接種を希望する市民から数多くの問い合わせが寄せられている。

 厚生労働省によると、国内のワクチン供給量は約6650万人分の見込みで、このうち道内には約260万人分が割り当てられる予定。同省は同時流行による需要増を見越し、重症化リスクの高い高齢者などは10月1日から、一般希望者は同26日から接種を受けるよう協力を呼び掛けた。

 10月から接種を開始した市内ときわ町のいちむら小児科医院(市村一義院長)は11月上旬に約1000人分の在庫が切れ、同月末に入荷した追加発注の約320人分も3日間でなくなった。再発注分は今月中旬に届く予定だが、事前予約は受け付けず、外来で予診票を提出した順に接種する。「人生で初めてワクチンを打つ」と話す60代の市民や市外からの家族連れなど、例年にない需要を実感しているという。

 市内拓勇西町のたくしん小児科(高柳健太院長)は約1600人分のワクチンを確保したが、希望者が多く、来年2月末まで予定していた接種期間の予約を11月10日で締め切った。別の小児科は例年の約3000人分の接種を今月3日に終えたという。

 ワクチン不足を受け、市健康支援課には今月に入ってから、入荷時期や接種できる医療機関の情報を求める市民からの相談などが寄せられている。多くは児童の保護者からだが、市に在庫や予約状況に関する情報はなく、担当者も困惑気味。市医師会も各医療機関に確認するよう求めている。

 市内の医薬品卸売業者によると、道内には前年実績より1~5%多く供給されているといい、医療機関からの追加受注分は今月中旬に出荷する予定という。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る