道内の医療機関・団体でつくる緊急事態対応における北海道医師会・病院団体等との連携協議会と道医師会(共に長瀬清会長)は14日、年末年始に向けて新型コロナウイルス感染症の新規感染者がピークを迎える可能性があるとして道民に向けた「医療緊急事態宣言」を表明した。自分の身を守るため3密(密閉、密集、密接)の回避、手指消毒、マスク着用、換気の励行など最大限の予防策を取るよう道民に要請している。
緊急事態宣言では、新型コロナに対応する医療機関、保健所職員の心身の疲労は既に限界に達しているとした上、入院用の病床数も札幌、旭川などを中心に極めて少なくなり、一部では医療崩壊による自衛隊の災害派遣も行われていると強調。「これ以上負担が増えれば、皆さまの健康・生命を守れなくなる」とし、旅行、飲食を伴う会合を中止し、外出も必要最小限にとどめるなど道民一人ひとりの適切な行動により、医療現場を守り、医療崩壊を防ぐことに強く協力を求めている。
道医師会などのコロナでの緊急事態宣言は初めて。札幌市内で記者会見した長瀬会長は「新型コロナの第3波に直面した医師、看護師全てが対応に追われ、疲弊の極みに達している」と現在の医療現場の危機的な状況を説明。「医療担当者の強い義務感と信念に支えられ、日々、コロナに対応している状況」と苦しい胸の内も明かした。
コロナ感染者の低減に向け、政府が11月27日からの「3週間が勝負」としていたが、最終盤を迎えてもなお明るい見通しは立たず、「(感染者で)病院は逼迫(ひっぱく)し、入院したくてもすぐに入院できない状況」が続く。長瀬会長は「強力なワクチン治療薬を持たないわれわれは、マスクの着用、手洗い、消毒の徹底、生活上の感染防御の励行が有力な手だて。人と人との接触がウイルスを広げ、これを防ぐことが極めて重要だ」と述べ、政府の観光支援策「Go Toトラベル」制御の必要性も訴えた。
「Go To」は同日、菅義偉首相が28日から来年1月11日まで全国一斉に一時停止することを表明したが、長瀬会長は「経済も大切だが、何より人の命、健康がもっと大切。ぜひやるべきで、少し遅過ぎた感がある」と語った。
















