駒大苫小牧高サッカー部は、2年生以下の新チーム体制に移行し、冬の屋外練習に励んでいる。10月の全国選手権北海道予選では準々決勝で敗退し、11月に閉幕したプリンスリーグ北海道では最下位に沈んだ。主将に就任したMF小山田陽太(ひなた)=2年=は「結果を残せるように、全員で攻めて守る駒沢のサッカーを完成させたい」と来季の躍進を誓う。
同部は道内8チームが出場するプリンスリーグ北海道に苫小牧地区勢として唯一3年連続で参戦し、今年は6節までで全敗。最終節は新型コロナウイルスの影響で中止となり、最下位が決まった。10月の全国選手権北海道予選は1回戦の滝川西に2―0、2回戦も道科学大高に1―0で勝利したが、準々決勝で優勝の札幌大谷からは得点できずに0―3で敗れ、涙をのんた。
新チームは出場組と控えを問わず、当時の悔しさをばねに練習に打ち込んでいる。テーマとするのは、攻守の一体性を高める「連動と連続」。縦や横、斜めのパスを用いる「ジグザグパス」の練習ドリルに取り組みながら個々の判断能力を磨く様子が見られた。岡崎史裕監督によると「パスの連動性を高めて、攻守の切り替えを速くする」のが要諦だ。
冬の間は、例年行っている雪上サッカーなどを通じて課題とする基礎体力を補強していく方針で、全員が試合の80分間を走り切る力を養いたい考え。岡崎監督は「筋力アップも必要。強く速く動く筋肉を付けていきたい」と話す。
同部は3年生引退後、1、2年だけの42人体制になり、学年リーダーを務めた小山田新主将が統率していく。今年の全国選手権道予選ではベンチにも入り、悔しさを肌で感じた一人だ。「先輩たちの悔しさを間近で見てきたので、来年は先輩の思いも背負って戦う」と言う。
DF阿部駄壱副主将は「主将は大変な役割を担うので、何でも押し付けるのではなく、支えることをしっかりやっていきたい」と語る。同予選では先発出場も果たしており、「ディフェンスラインから一気に前線に上がって攻撃参加できることが自分の武器」。主力の意気込みをにじませた。
1年ながら正GKの座を目指す小片武輝が積極的にトレーニング中だ。選手権道予選の札幌大谷との準々決勝で先発出場した経験が今の頑張りにつながり、「失点ゼロを目指してゴールを守りたい」と話した。
悲願とする全国選手権出場とプリンスリーグ制覇に向けて改めて鍛える。小山田主将は「来年こそは選手権道予選決勝のピッチに立ちたい。プリンスリーグも一戦必勝で挑んでいく」と力強い。

















