黎明をテーマに33点 苫小牧出身の画家 金崎秀利さん個展 伊勢丹新宿店 23~29日まで

「月に帰る」

 第51回金崎秀利展が23~29日、伊勢丹新宿店本館6階アートギャラリー=東京都新宿区新宿3の14の1=で開かれる。金崎さん(78)は苫小牧出身、神奈川県在住の画家。「あさまだき 黎明(れいめい)」をテーマに、昇る朝日に照らされた海原を描いた油彩画「黎明―太平洋―」(M60号)など33点を発表する。

 金崎さんはスペイン国立バレンシア・サンカルロス美術学校デッサン科修業。海外取材を基にした風景画や人物画を軸に、泰然とした富士山、躍動的な馬の群れなど多様な作品を手掛けている。

 今展ではテーマに沿った作品として、群馬県と長野県の境にある碓氷峠(うすいとうげ)からの眺望を爽やかに描いた「黎明―碓氷峠―」(F60号)や、勢いよく駆ける馬の群れを多様な赤色で情熱的に表現した「黎明―奔馬―」(M60号)を出品。ほかに竹取物語からイメージを広げて女性を描いた「月に帰る」(F50号)など、幅広いモチーフの近作を並べる。

 伊勢丹での個展開催は昨年で半世紀になった。節目を経た今年は、視座を高める基礎を学んだスペインを振り出しに制作活動を考えていたが、新型コロナウイルスの流行で渡航を断念。それでも新たな一歩に向けて国内でキャンバスと対峙(たいじ)してきた。

 金崎さんは「新型コロナウイルスが流行する中、新たな描写技術の絵が生まれており、欧州でペストが流行した頃に始まったルネサンス(文化復興運動)の再来のように思える。ただ、技術より人間の根幹に迫っていくのが芸術と思い、制作に挑んでいます」と話し、来場を呼び掛けている。

 午前10時~午後8時に(29日は午後6時まで)観覧できる。入場無料。

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