2018年9月に発生した胆振東部地震で被災し、厚真町新町地区に移転改築していた社会福祉法人「北海道厚真福祉会」の新施設が18日に完成する。仮設施設に身を寄せていた要介護度の高い高齢者や重度の障害を持つ入所者らが、安心・安全で快適な日常生活を送ることができるようになる環境が整った。16日には見学会を行い、関係者が施設内を見て回った。
震災前まで本郷にあった旧施設には108人が入所していたが、一昨年の震災で建物は亀裂が入り、敷地が大きく陥没するなどの被災で壊滅的な状況となっていた。施設は使用が不可能になり、入所者は4カ月余りの避難生活を経て、現在まで新施設に隣接する新町の福祉仮設住宅で生活している。
新たに建設した施設は鉄筋コンクリート造り地上2階・地下1階建てで、延べ床面積は約6090平方メートル。特別養護老人ホーム「豊厚園」(定員80人)、障害者支援施設「厚真リハビリセンター」(同50人)、「あつまデイサービスセンター」(同18人)の3施設の機能を併せ持つ。町が土地を無償で提供し、昨年末から工事を行っていた。
同福祉会によると、現在福祉仮設住宅には83人が入居中。18日に引き渡しを受けた後、20日に引っ越しを予定している。




















