アイヌ語学び役作り 舞台女優の堀さん25日から札幌で公演

25日から札幌市の舞台で本番に臨む堀きよ美さん

 札幌市の演劇集団カムイプロジェクト2020の主席女優、堀きよ美さん(50)=札幌市在住=が、白老町緑丘のアイヌ語講師、大須賀るえ子さん(80)の自宅を訪ね、アイヌ語を学んだ。25日に札幌市で開幕するアイヌ語演劇の舞台に出演するため、役作りに生かそうと9月から3回通った。堀さんは「学びを生かし、役を本物に近づけたい」と意気込んでいる。

 舞台は「スイ ウヌカラ アン ロ(またお会いしましょう)」。現代から江戸時代にタイムスリップしたアイヌの少女が、アイヌの人々との交流を通して自分のルーツを探る物語。

 堀さんは、主人公の少女にアイヌ文化を伝える重要なフチ(尊敬すべきおばあさん)役を演じる。せりふは全てアイヌ語だ。自身にとって初めて臨むアイヌ語演劇だが、登場人物全体の精神的支柱という役どころだけに「やりがいを感じた」という。

 白老町で暮らした経験があり、「言葉の意味や発声のアクセントを知ることで感情の乗せ方や役の心に近づきたい」と、町内在住の丸山伸也さん(68)を介し、9月6日、10月17日と11月28日に大須賀さんを訪ねた。

 大須賀さんは、フチ役のせりふの翻訳を快諾。フチの心も読み解き、堀さんに意味や発音を伝えた。堀さんは11月、舞台で見せることになる踊りを披露。この時は大須賀さんも立ち上がり、昔を懐かしみながら踊りを見せてくれたという。

 堀さんは「(大須賀さんの中に)本物のフチを見た思いがした」と振り返り、学んだ知識や心を糧に、本番までの日々、稽古に励んでいる。

 公演は25~27日、札幌市西区の生活支援型文化施設コンカリーニョで計5回行われる。25日は午後7時、26日は午後1時半と午後7時、27日は午後1時半と午後5時から。コロナ対策の一環で未就学児童は入場できない。

 チケットなどに関する問い合わせは主催のカムイプロジェクト2020 携帯電話080(3762)1124。

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